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篠山市に住む、ダンディ系マルチ役者である辻徳人さん(30歳)。
動画を作ったりイベントのMCをしたりとマルチなスキルであれやこれやを器用にこなす徳人さんですが
そもそも一体本業はなんなんだということで、今回彼の本業に迫ってみました。

 

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山の麓に入るとヘルメットを被ってチェーンソーを持った徳人さんが登場。
男気あふれています。

徳人さんは以前ウェディング関係の仕事に就いていて、その後市役所に転職。
市役所では農業関係の補助金の専門員として勤務していました。

その後林業に興味を持ち、1年で市役所を退職。
個人事業主としてフリーで林業に勤しんでおられます。

 

DSC_2019徳人さんは朝からこの山に来て木を伐採していきます。
今回は伐採の中でも「間伐」と呼ばれる、森を守るための木の伐採を行います。

 

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伐採の様子を見ていきましょう!

伐採で重要なのはどこに木を倒すかということです。
他の木に引っかからないように木が倒れる方向をコントロールしながらチェーンソーで切っていきます。
簡単なものなら、そのまま木を斜めに切ってしまえばいいのですが…

 

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倒す方向を精密にコントロールしたい場合は上記写真のように斜めに切ってから…

 

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他の木に「チルホール」と呼ばれるワイヤーを巻きつけて、それで木を引っ張っていきます。

あれ?この写真に写っている人、どこかで見たことがあるような…

いや、おそらく、気のせいでしょう。
あの人はきっと町を創っている最中なはずですから。

 

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こうやってワイヤーを引っ掛けて…

 

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引っ張ってドーン!!って倒します。

ちなみに木を倒すときは人が周りにいないことを確認して細心の注意を払わなければいけません。

当たると死にます。

そんなスリリングな光景を目の当たりにして我々も大興奮。
日常では見られない光景です。

 

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こちらは辻徳人さんの師匠的な存在である加藤さん。

この方もダンディです。
林業をしている人はダンディじゃないといけない決まりでもあるのでしょうか。

普段は徳人さんと加藤さんの二人で伐採を行っています。

 

DSC_2030 倒れた木の枝をチェーンソーでカットしていけば、完成です!

 

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倒した木は4mぐらいに分割して、山の斜面に対して横向けに置いておくことで土砂災害を防ぎます。

また、徳人さんはこれら間伐材を利用して
サイクルスタンドを作ったり、篠山の飲食店aisle(アイル)の外装を作ったりと、木で工作をして地域に還元したりしています。

 

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徳人さんはどうして安定が得られる市役所をわざわざやめて、林業に転向されたのでしょうか。
インタビューをしてみたいと思います。

 

――なぜ徳人さんは市役所をやめて林業を行っているのですか?

市役所で勤務していた時に農業関係の補助金の専門員をやっていたんだけど…
そこで農業の勉強をしたり地元の人の話を聞いていると、獣害が酷いとか山の持ち主が分からなくて間伐できないとか、そういう農業以外の問題がたくさんあることがわかって、山に興味をもったんだよね。

篠山って農業は盛んだけど林業は盛んな町ではなかったから、間伐されずに放置されている山が多い。
じゃあ、俺らがやるかってことでやってる。

→『市役所勤めで森がヤバいことが発覚!すかさず林業へ転身!』

 

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――なぜ間伐が必要なのですか?

木ってたくさん生えてればいいってわけじゃないんだよ。
木がたくさん生えることで山に光が入らなくなって、下草が生えなくなる。
そうすると森林が本来持っている水源涵養(雨を貯蔵して河川に流す水量を調節できる機能)が失われ、川が反乱したり土砂災害が起こるようになるんだよね。

 

DSC_2167観光客は篠山に来ると「緑がいっぱいで綺麗」というけど、実際に山の中に入るとそうでもない。
本当に緑がいっぱいの山は、下草が生い茂っている状態の山なんだよね。

→『間伐しないと森が、町がヤバい!』

 

DSC_2115――林業をしていて楽しいことってなんですか?

お昼ごはんが毎日ピクニックみたいなところ。
レジャーグッズを使ってお湯を沸かしたりして食べるんだけど、インスタントラーメンを食べるにしたって家で食べるのとは全然違うんだよね。めっちゃ美味しい。

 

DSC_2170あと体を動かすから体力がつくところと、それによって健康になれるところがいいよね。

→『飯の美味しさが最高レベルになる!』

 

DSC_2117――今後どんなことにチャレンジしていきたいですか?

山に人が入ってきてくれるような森づくりをしていきたいと思ってるんだよね。
具体的には、トレイルランニングのコースを作れたらいいなと思ってる。
人が入ったら、鹿とかもビビって獣害が減るからね。

それと、間伐をするのと一緒にワナを仕掛けて狩りをしたり、農業をしている人とコラボしたりと、「林業は林業だけ」じゃなくて林業と○○というよなコラボを増やしていきたい。
他の業種とコラボしていくことで、林業に興味のない人にもアプローチしていって興味を持ってもらえるようになるからね。
林業は木材を売って儲けるビジネスが主だけど、それだけが儲ける術ではないはずだから、それ以外の部分で儲けられる仕組みを作っていくことが林業を盛り上げていく上で大事なことなんじゃないかなと思ってるんだよね。

木材が欲しいなら量販店で外材を買うより安くで提供できるから、相談してみてね。

→『異業種とのコラボで林業を盛り上げる!』

 

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――徳人さん、ありがとうございました!

こちらこそ、ありがとう!
取材なんて初めてだったから緊張したよー!

 

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――あっ!!徳人さん危ない!!!

えっ?

 

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うわーーーー!!!

 

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謎の鹿「我々ノ 森ヲ守ル 貴重ナ人材…
改造シテ 我々ノ 仲間ニシテヤロウ」

 

そ、そんな!
徳人さんが謎の鹿人間に気に入られて改造されてしまう!!

 

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謎の鹿「コッチヘ コイ!!」

うわー!徳人さんが連れて行かれるー!!!

 

我々取材班は目の前で突如起こった出来事に為す術もなく
ただ謎の鹿に連れて行かれる徳人さんを唖然と見届けることしかできなかった…

 

 

そして数時間後…

 

 

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改造された徳人さんは自分が人間だった頃の記憶をなくし
鹿人間となって森の奥深くへ帰っていった…

 

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若くて行動力のある期待のルーキーだった辻徳人さんが鹿人間に改造されてしまった今
ただでさえ人不足の林業界はさらに人不足になってしまいました。

篠山の森林を、緑を守るために今、徳人さんのような存在が必要です。

さあ立つのです!
徳人さんの意志を引き継ぐ、若者たちよ!

 

 

DSC_2172※この物語の後半は一部フィクションです。鹿人間は実在しておらず、辻徳人さんも鹿人間に改造されたわけではありませんのでご安心ください。

しかし林業界が人手不足なのは事実なので少しでも興味を持った方や「ウチも徳人さんのコラボしたい!」と思った方はぜひ積極的にコンタクトをとってみてください。

 

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「森を間伐する男 辻 徳人」