田舎って何を隠そう、遊べる場所が少ないことで有名ですよね。
もちろん、田舎の看板を背負う篠山も例外ではありません。

遊べる場所が少ないとどうなるのでしょうか?
昔であれば、遊べる場所が少ない→子作りしかすることなくなる、という循環により田舎には子どもたちがあふれていたとかいないとか言いますが
いまどきは遊べる場所が少ないと家に引きこもってソーシャルゲームをする人たちがあふれ、ゲーム内課金によりお金がソシャゲ会社に流れてしまい地域の経済が回らなくなるといった悪循環が引き起こされてしまうとかしないとかですよね。

そんな悪循環を解消するためのあるスペースが、なんと今年の6月にオープンしたのです。

しかも場所が、筆者の所属している会社である株式会社いなかの窓の事務所の真上!

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その名も、「TCGショップ&テーブルゲームプレイスペース Like a Lightning」です。

トレーディングカードゲームのショップでありながら、同時にテーブルゲームもプレイできるという、遊べる場の少ない田舎の人たちにとっていわば救世主的存在です。

 

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早速中に入ってみると、店長が必死でMagic: The Gatheringのカードを並べていました。

店長が「地獄の拷問のような作業」と揶揄するこの作業は、お客さんからもらったいらないカードの中からレアなカードを選別する作業だそうです。今回は特にレアなカードが入っていなかったため店長のテンションはまるで、賽の河原で小石を積み上げ続けている時のようなテンションでした。

 

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別のテーブルにはボードゲームがたくさん積み上げられていました。

このスペースでは、「カードゲームで遊ぶ」ことと「ボードゲームで遊ぶ」ことができるそうです。
カードゲームは特に、「Magic: The Gathering」と「デュエルマスターズ」で遊ぶことができます。

 

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利用料金はこんな感じ。
大人は30分ごとに50円。
高校生は1時間ごとに50円。
中学生は2時間ごとに50円。
小学生以下は平日15〜18時の間は50円で遊べて、土日祝は2時間ごとに50円で遊べます。

他の遊びスペースと比べてもかなり安いですね。
大人でも3時間いても300円!
子どもなんてもっと気軽に遊びに来られますよ。

 

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飲み物もペットボトルが130円と、かなり良心的価格。

 

さてさて、気になるこのスペースができた理由。
店長はどんな思惑で、この「Like a Lightning」を作ったのでしょうか?
賽の河原で小石を積み上げ続ける店長に聞いてみました。

 

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店長は、名を「佐野太志」と言い、年は32歳を迎えたと言います。
以前は公務員をしながら、Magic: The Gathering(以下、MTG)の競技に見を投じていたガチカードゲーマーで、大会などにも参加しながら日本では上位50位以内に入ったこともあったり、世界大会にも参加したりしていたそう。

しかしある時ふと「あれ?なんか自分が勝つためにカードゲームをやってても、幸せなのって自分だけだな…」という考えが頭をよぎり、もっと他の人を幸せにしたいなと考えた結果、このショップを始めたんだそうです。

カードゲームだけのスペース、だとどうしてもハードルが高くなってしまう。ということでボードゲームでも遊べるスペースに。店長いわく「ボードゲームはいいコミュニケーションツール」だそうです。
なぜ、ボードゲームがいいコミュニケーションツールになるのでしょうか??

 

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ボードゲームは基本的に人と向き合って、会話をしながら行うゲームです。
頭を使ってプレイするのですが、勝負には運も絡むので子どもvs大人でもまともに戦うことができます。
そして多人数で行う場合には、個人の勝ち負けよりもみんなで一緒に盛り上げていくほうが楽しかったりします。そんな勝ち負けじゃない楽しみ方を学べるのもボードゲームの特徴です。

店長はこの場所を通じて、子どもたちにこそ遊びの楽しみを知ってほしいと考えているそうです。
最近だとスマホで遊んだりする子が多かったりしますが、そんな子たちにボードゲームでいろんな人と交流して楽しんでもらいたいと思っているそうです。

たしかに、ボードゲームなら年齢関わらずに誰でも遊べるし、遊びを通じて新しい仲間と出会えるし、ソーシャルゲームをするよりも楽しいかもしれないですね!

ちなみにボードゲームのオススメを聞いたところ、
綺麗な庭園を作っていくゲーム「枯山水」がイチオシだそうです。

低学年向けにはルールも単純で戦略が面白い「ガイスター」がオススメだそうです。

 

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そして店長にはもう1つ野望が。

「篠山からプロのカードゲーマーを排出したい」
賽の河原の石の積み上げながら、そんな静かな野望を語ります。
これからゲームで生活費を稼いでいける仕組みがきっと来る、その時代に向けて篠山からプロ、特にMTGでのプロを輩出できれば、「MTGといえば篠山」という地域活性ができるのではないか!?と。

読者の方の中には「たかが遊びで」と思われる方もいるかもしれませんね。

「人生フルスイングで生きている人って、思ったより少ないんじゃないかなと思うんですよね。
だったら僕が自分が楽しいと思うことを全力でやって、それで生きていければ、
そんな姿を子どもたちに見せることができれば、子どもたちに勇気を与えられるのではないかと思っています」

最後に店長は付け加えます。

「楽しいことをしている時の苦労は、苦労じゃないと思っています」

楽しいことであれば、賽の河原で小石を積み上げることも楽しみの1つになってしまうのでしょう。

 

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ということで、そんな店長が運営する
TCGショップ&テーブルゲームプレイスペース「Like a Lightning」
平日は15〜22時、土日祝は13〜22時まで開いています。
定休日は水曜日なので間違えて来ちゃわないようにしてください。

ちなみに、最初は友達を誘って一緒に来てもらったほうがいいよ〜とのことです。

また、近々、ボードゲームの大会なども開催予定だそうなので、進展があればまめつーでも紹介していきます。